制作あれこれ

松川佳代の絵日記。制作、講座、絵について思ったこと、なんでも。
主に別サイトにした制作・講座風景の更新のお知らせです。
2018年後半の予定

秋の個展の予定が決まりました。

 

10月4日〜8日 講座受講生作品展  花みどり文化センター
 

10月10日〜28日 個展 松川佳代パステル画展 〜空気の色〜 花みどり文化センター


11月19日〜25日 多摩版画クラブ グループ展 八王子 ギャラリー新
12月19日〜25日 サロン樫の木 チャリティ作品展 八王子 村内ファニチャーアクセス

2019年1月17日〜1月22日 人物画研究会 パピエ・ブラン展  国立市 コート・ギャラリー
2019年1月31日〜2月5日 6人展(タイトル未定)  国立市 コート・ギャラリー


版画とグループ展が増えました。今までと違う作品も少しずつ発表できたらいいなと思っています。

 

最近は版画の勉強をしたり、暑いので花を描いたり。

人物画も頑張っています。

家の事情もあり、以前より風景画制作のペースは落ちていますが、手はどこかで動いています。

 

 

以前個展会場でモデルさんに「風景と人物とどちらがお好きですか」と聞かれました。

どちらも同じように大事です。というようなお答えをしました。

 

すっかり公園風景画家というイメージが定着している私ですが、

描きたいものはぼんやりとしたイメージで頭の中にあります。

それが形にできるのは一体何年後か何十年後かわかりませんが。

 

人物は、大学でずっと取り組んできたことです。

モデルさんを頼むのは大学でしかできないと思い(個人ではモデル料が高価ですので)

ずっと学生時代は人物クロッキーをやってきました。

 

当時は人物クロッキーを希望するのはほとんど私だけで、煙たがられたりもしましたが

今はやはりあの時ひたすら描いておいてよかった、と思います。

 

 

例えばレンブラントやルーベンスのように、

何かの物語(昔は主に聖書ですが)に着想を得て描く場合、

空間の中に人物を配置して描くことになります。

 

その場合、必要になるのは人物画・静物画・風景画を描く能力全てです。

それらが個別に描けても、それを想像で構築する能力も要ります。

もしそういう世界を描くのであれば、図像として並べるのではなく、

しっかりとそこに空間があるようにして描きたい、という思いがあります。

 

今は、個別に小さなものばかりを描いていて一体何をやっているの?と不思議に思われるかも知れませんが

いつか描きたいものが描けるようになるために必要なことをやっています。

 

 

画材も色々と試しています。

コストのこともありますが、画材メーカーさんの努力で、たくさん面白い画材が出ていますので。

 

 

先にもお知らせいたしましたが、絵の通信販売のタグボートさんが8月末で閉店されます。

http://ec.tagboat.com/eccube_jp/html/products/list.php?author_id=1194&tngs_flg=1

インターネットで絵を販売する販路を、他に見つけるべきと思いますがまだ決められないでいます。

 

 

絵画というコンテンツは、もう古過ぎるのかも知れません。

画家という職業はもう廃れていく時代なのかも知れません。

趣味として楽しむカルチャーですら、絵画部門は減少傾向にあります。

 

考え始めると何ひとつよいことはありませんが、絵を描きたいという気持ちだけはふつふつと湧いています!

 

展示の予定は決まりましたので、それに向かって制作を頑張りたいと思います!

とりあえず8月の絵を描いてカレンダーを作成したいので、暑さがひと段落してほしいと思う毎日です…

 

 

 

 

 

 

 

 

| Kayo | つれづれ | 03:17 | comments(0) |
江上茂雄  風景日記 展
吉祥寺美術館の、江上茂雄 風景日記 展に行きました。
http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/exhibitioninfo/index.html

NHKの日曜美術館で紹介されていて、これは行かなければと思い、翌日行きました。

明治45年(1912)に福岡県で生まれ、大牟田市を生涯描き続けた絵描きさんだそうです。
101歳まで描き続け、アマチュア画家、と呼ばれていたそうですが、
その情熱は全く画家そのものだと感じました。

12歳で父親を亡くし、高等小学校を出てすぐ就職し、身体が丈夫でないため徴兵されなかった間は鎮魂歌のような植物画を描き続けました。
結婚して母と妻と4人の子どもを養いながらも、休みの日は全て制作に費やして絵を描き続けたそうです。
高価な油絵具を扱ったり、先生に教わったりすることは、経済的理由で叶いませんでした。
そこで選んだのが、クレパスだったそうです。

クレパスというのは、クレヨン(色彩の元・顔料をロウなどで固めたもの=安価)にパステル(顔料をごく少量のメディウムで固めたもの=高価)の良さをミックスして誕生したサクラクレパス社の商品名です。
(分類としてはオイルパステルの仲間です)

乾燥したソフトパステルを使う者として思うことは、オイルパステルやクレパスは扱いが難しいです。
クレパスは硬く、描画に力が要り、混色はできないわけではありませんが難しいのです。

そのクレパスで描くことを選んだ理由は、手に入る安価な画材であること、技法書が販売されていたので独学でできたこと。

会場にその当時の技法書が置いてありましたが、まぁ文章ばっかりで。
当時の文字なので読みづらいこともありますが、現代のイラストや写真が多用された技法書とはわけが違います。
ただ、新しく開発された画材がいかに優れたものであるか、初心者向けというより画家向けに書かれたのではないかと思う詳しさで、独学でできる画材はこれしかないと決めた画家の決意のようなものを感じました。

2013年の福岡での展示の記事




私がこの展覧会で感銘を受けたのは、作品から迸るエネルギーはもちろん、
「状況に変えて画材を変える」柔軟さと、
「どんな状況でもとにかく画家として生きる」という気概でした。

クレパスで大画面を描いたのは30〜50代の体力があった頃。
60歳で退職し、さあ絵が描けるとなった頃には体力や視力が低下したので、
水彩画を毎日一枚描いたそうです。
徒歩で、何時間も描く場所を探したり、同じ場所を何十枚も描いたり。

展覧会にはありませんでしたが、木版画も制作したそうです。
きっかけは、こどもが学校の図画工作で持ち帰った木版に興味を持ったから、とか。
材料は安価なシナベニヤで、何十枚も全て自分で刷り、ハガキサイズの絵をB4に製本し、
一冊2万何千円で自ら200冊以上を売り歩き完売したそうです。(会場にあった完売した本の情報なので数字がうろ覚えです)

版画を始めた別の理由には、会社の問題で退職を余儀なくされるかも知れないという危機感があったそうです。
(結果として会社は無事で60歳まで働くことができ、木版の売上げはこどもの仕送りに当てたとか)




私は上記のことをメモを取ってきたわけではないのですが、鮮明に印象に残りました。
そして、画集の長い文章の中で、江上氏がこども(美術家になられたそうです)に向けたという言葉が目にとまりました。



「有名になってはならない 真のものを描け」



私は、多分その言葉を求めて、この展覧会に来ました。
最近頭に浮かぶのが、毎年参加しているチャリティ展で大先輩に言われた



「絵は売ろうとしてはダメだよ」



という言葉だったからです。
自分の描きたいものが売れ筋の場合はいいと思います。
そうでない場合、何を選択するべきか?


生活の糧はしっかりと働いて責任を全うしたうえで、自分のやりたいことをやり切っていること。
身体や経済的に不具合があったら、適した画材に変更してでも制作を続けること。
江上氏のそういった姿勢に、感銘を受けました。


ドガがパステルを始めたのは視力の低下と経済的な理由ですし、
マイヨールが画家から彫刻家になったのも視力の問題でした。
ノルデは迫害で油絵を焼かれて禁じられると密かに小さな水彩画を描きました。
そんな画家はたくさんいます。
生きているうちに評価されない画家もたくさんいます。



どんな状況になっても、その形がプロでもアマでも構わず、
自分の描きたいものを貫くこと。
それは、自由で力強い画面からあふれ出ていました。




最近、小さな水彩を描いたり、それも描く余裕が無いときは、スマホに指で描いたりしています。










これが作品になるわけではありませんが、たくさん、思うままに自分に必要なスケッチをしよう。
今はそんな気持ちです。


| Kayo | 美術館 | 00:54 | comments(0) |
絵の通信販売
絵の通信販売サイト「タグボート」に、
作品を更新しました。
http://ec.tagboat.com/eccube_jp/html/products/list.php?author_id=1194&tngs_flg=1

(日頃の行いが悪いのか…ちょうどシステムトラブルに遭遇して時間がかかりました。涙)


絵の通信販売は、3社にお願いしたことがあります。
その中でも、タグボートさんは作家のことを考えてくださるよいサイトで、
私のような契約画廊を持たない作家にとって、
有難い存在でした。


そのタグボートさんは、8月末で閉鎖されることとなりました。
(有名作家部門は継続されます)

もし掲載作品でご検討のものがありましたら、
ぜひお早めにお願いいたします。

掲載されていない作品も、気になるものがございましたら、メールにてご連絡ください。
タグボートに掲載させていただきます。

kayo1872-web@yahoo.co.jp













| Kayo | 制作 | 03:41 | comments(0) |
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